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※嘔吐表現
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「ァ、ッが」
「お、ええ顔〜」
喉の奥、体躯同様がっしりと骨ばった男の指が、酷く無遠慮に侵入してきた。
吐き気が常にまとわりついていた状態だったのに、今そんな事をされてしまっては当然抗う事などできないわけで。腹の筋肉が痙攣して、喉奥から何か生ぬるいものがせり上がってくる。
「ゔ、ぉえっ」
お世辞にも可愛いとはいえない呻き声とともに、胃の中のものをアスファルトに撒き散らかした。勢いよく口からとび出たそれは地面に跳ね返り、おろしたての白い服を汚す。ハッ、ハッ、と肩で息をしながら、クリーニング出さなきゃ、なんてやけに他人事のように考えていた。
吐瀉物特有の酸っぱい臭いが喉も鼻をも支配していて、それがまた気持ち悪くてまた嘔吐く。間抜けなわたしのその様に、チーノは満足気に口元を緩めた。
「んふふ、よお頑張りました〜！」
吐瀉物をものともせず、わたしに抱きつき優しく背中を摩るチーノ。疲労感に見舞われているせいか、もはや抵抗する気すらも起きなかった。
びちゃびちゃの顔周りに愛おしそうに口付けをするチーノのスファレライトは、相変わらずどろどろとした欲で濁っている。
「……エグい趣味してんなァ」
遠巻きに眺めていたゾムが、ボソリとそんな言葉をこぼした。わたしからすればどっちもどっち、お前も大概だろうと吐き捨ててやりたくなるが、それはどうやらチーノも同じようで。「ゾムさんも大概ですけどね」と、形のいい唇を不満そうに尖らせた。
「……や、ゲロはちゃうやん、ゲロは。汚いし」
「はァ〜〜？ それがええんでしょ、分かってへんなあゾムさんは！ あの苦しそうな
「エェ〜……いや、わからん、わからんなァ……」
わたしを挟んで行われる到底理解しえない会話に、深くため息をついた。
……本当に、本当に癪ではあるが、ほんの少しだけスッキリとはしたのだ。先程まで息すら苦しかったのに、今ではまともに深呼吸を出来るほどにはなっているから。ただ喉の痛みと口内の不快感が酷く、我慢出来ずにまた嘔吐くと、チーノが「あ！」と思い出したかのように水の入ったペットボトルを手渡す。
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わんこ(プロフ) - これが俗に言う神作者なのね……夢主ちゃんカワイイ！！！！もっと酷い目に遭っていっぱい泣いてくれ (2月4日 18時) (
レス) @page10 id: ccf63696b1 (このIDを非表示/違反報告)
緋莉 - ！？前に間違えてタブ閉じちゃってからずっと探していたけど出会えなかった作品にもう一度会えるなんて…！！もうほんとにめちゃめちゃ嬉しいですタイトルがどうしても思い出せずもう二度と見れないと諦めていたので…（ ; ; ）更新応援してます👍🏻！ (2月3日 20時) (レス) @page4 id: 9747adc23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ：なし 作成日時：2024年2月2日 12時
